植物を大きくしたい派or購入サイズで維持したい派?
京都・路地奥の観葉植物専門店のcotohaの谷奥です。
cotohaでは、観葉植物を販売するだけでなく
様々なお客様のニーズにお答えするために研究、実験を重ねています。
今回のテーマは、
形成維持方法です。
育てている人には怒られますが、大きくなって欲しくない人の
ためのお話です。
観葉植物(グリーン)を購入される方を失礼ですが色々と分類してみると
観葉植物サイズについて
①育てたい派
②維持したい派
に別れます。
①の方は、植物の成長が楽しみで大きくしていきたい方
②の方は、植物は好きだけど、おきたい場所に合うサイズで育てたい方
両方とも植物が好きな方ですがライフスタイルの優先順位が違うと思うのです。
①の方は植物ファーストで植物に合わして置き場所を変える方
②の方は空間ファーストで植物はその部屋のアイテムの1つでその置き場のサイズが良いという方
植物は生き物だから成長するのは仕方ないのですが
サイズを維持させる方法があれば良いと思いませんか?
サイズを維持させる方法
その1、剪定による調整
(新芽(成長点)をカットして、成長点を分散させて小葉で仕上げる方法)
その2、矮化剤による成長抑制
(稲転倒防止剤として使われている成長抑制の薬品)
その3、照度による形成維持(実験中)
(光補償点、照度、照射時間の関係から成長抑制する値を割り出す実験)
今回はその2の矮化剤による成長抑制の実験を紹介します。
実験内容
2019年6月2日からスタートしたウンベラータ が
3年5ヶ月たったらどうなっているか見てください。
5ヶ月に1回ほど矮化剤を葉に散布した結果このように3年間葉は入れ替わりましたが、丈は伸びずに幹が当初よりしっかりとした感じになりました。
この実験の目的は、
お客さんから購入したサイズでとどめたいという声をよく耳にします。大きくしたくないというお客様の相談にお答えしたく
矮化剤を使い続けても植物に悪影響がないかを検証。
ストレスで枯れてしまってはお客様に勧められないので
どれだけの期間使用しても大丈夫かを検証中です。
現状の植物たち
生産者さんの中には矮化剤を使用している方もおられます。
よくあるのですが購入して3ヶ月ほどはそのままの状態ですが
3ヶ月後に一気に葉が大きくなってバランスが悪くなる植物
これは矮化剤の効果が切れると一気に成長し始めるのが原因だと思います。
検証
矮化剤の効果が切れた時に、もう一度散布すれば形成は維持できるのでは?
⇨そしてそれがいつまで継続できるか?
⇨継続による植物のストレスが有るか否か?
2019年6月2日
最初はこのようなサイズ丈30cm
2019年12月7日
2020年8月27日
冬場に少し葉を落としましたが新芽が出てきました
2021年7月21日
2022年11月26日現在のサイズです。
葉に霧吹きをして濡れていますがきれいに葉もピンピンしています。
現在の結論
現状3年5ヶ月経ちましたが、植物(ウンベラータ )がそんなにストレスを感じているようには見えませんので現段階では矮化剤は形成維持には非常に有効な方法になると思います。
お客様の中で、今の植物の状態で維持したいという方がおられましたら
スタッフまでご相談ください。