観葉植物はすごい!日陰で風通しが悪い部屋でも3要素で元気に
ひょっとすると今、私たちを最も癒してくれるのは観葉植物かもしれません。
サイズも価格もお手頃で、とにかくその見た目が愛らしい。
さらに人の心の癒し効果は科学的に証明されて、もはや観葉植物を部屋に置かないなんてもったいない。
もし日が当たらない、風通しが悪い部屋という理由で観葉植物を躊躇している…。
その不安材料、ここでコトハの谷奥代表と払拭しましょう!
管理の軸は水・光・風の3要素
観葉植物のすこやかさは「水・光・風」の3要素で決まること、常に意識しておいてください。
なぜならこれは「観葉植物の管理」の考え方、そしてお手入れの軸になるからです。
「水やり、日の当て方、風の当て方」を制してしまえば、鮮やかな葉の色も、弾力のあるしなやかな茎も叶えられる。
それだけ重要なんです!
こちらでは観葉植物を置くシチュエーションを、屋内を前提にお話しいたします。
屋外と屋内とでは、お手入れの仕方が異なることがありますので。 先の管理に大事な3要素「水・光・風」は、屋内だからこそ陥りやすいお手入れの落とし穴があります。
しかも自己流、思い込みの間違ったケアが、植物を枯らす原因になっていることも実はよくあるのです。
<水の重要性>部屋だから水やりの間違いが目立つ
どうも部屋に観葉植物を置いている人の多くが、水の量、与え方が不適切です。
まず植物になぜ水が必要なのか。
1つは光合成の材料になる。もう1つは蒸散を活発にさせる。
このように植物の生命維持のために大事な水。
本来は、水やりのタイミングの時(土の表面と中が乾いていると、指の感触で判断した時)に、水をたっぷり与えてほしいのに、部屋が水浸しになるのが嫌だとか。
また与える時も、ペットボトルの水でドバドバッと、土に強い圧をかけていたり。
これでは観葉植物が傷つきますし、根の状態も悪くしてしまいます。
自分の都合ではなく、植物の立場でやさしく適切な水やりをしましょう。
基本のきだから常に確認
観葉植物の管理に大事な3要素は、植物の仕組みや働きを頭でイメージできると、適切なお手入れに役立ちますよ。
【観葉植物と水の関係】
水は、根から吸い上げられて茎を通り、葉にまで運ばれます。
葉の裏には気孔があり、水蒸気となって排出する「蒸散」が行われています。
また葉は光合成で作られた養分が、水に溶ける状態になってから茎を通り、植物の体(細胞)全体に運ばれます。
植物にとって水がなければ活動できず、また与えすぎても土と根の状態を悪くして、枯れたり、病害虫の被害に合うこともあるのです。
<光の重要性>屋外に出す必要なし
いきなりですが、年齢性別問わず、日焼けするから肌に直射日光を浴びないように
している人、いますよね。
しかし私たちの身体は太陽光に当たると、丈夫な骨を維持するのに欠かせないビタミンDが活性されるので、全く日差しを浴びない生活も不健康と言えます。
植物は光合成によって栄養分を作りだして、自らの身体を生長、すこやかさを保っているので、光は絶対に必要です。
よく観葉植物はギラギラとした太陽を好むという、間違った思い込みで枯らしてしまう方がいます。
植物の葉焼け問題は通年意識を
結構多いのが、真夏の猛暑で晴天の日中、植物に太陽光を長時間当てて起こる葉焼け。
ご自身の肌に置き換えたら、そのダメージが想像できるでしょう。
一年中、太陽が出ている時は、葉焼けへの意識と対策は必要です。
観葉植物は原産国が熱帯地域でも、専用ハウスで室内環境に順応するように生育されているものが多数存在しています。
なので日光浴をさせようと、日中外に出さなくても大丈夫ですよ。
日当たりがよければ部屋で十分なんです。 具体的に見てみましょう。
部屋の明るさを確認
まず観葉植物が育つ照度は、およそ500~1000ルクスです。
照度とは面の明るさで、電球などの明るさの単位「lux(ルクス/照度)」で表します。
次を参考にしてみましょう。
●晴天の午後3時 :35,000ルクス
●曇りの日 :10,000ルクス
●百貨店売り場 :500~700ルクス 一般的なオフィス
●一般家庭用リビング(夜):200~300ルクス
みなさんの部屋の日当たりはどうですか?
日中暗い部屋でも照明ライトがあればOK!
観葉植物を置く場所、部屋の照度はどれぐらいですか?
部屋が暗い場合は、照明で光を補いましょう。
部屋用の照明ライトか植物専用ライト、どちらを選ぶべきかについてですが、一般的なLEDライトで大丈夫ですよ。
観葉植物にとってLEDライトは、光合成に必要な光の波長の赤色と青色を発光させることができます。
植物によって適した光の当て方、距離があります。
そのためこちらでは、ご家庭でもLEDライトで植物に必要な明るさをサポートできますよ。
<風の重要性>空気を動かす
風通しの良い部屋は、人間も観葉植物もリフレッシュされて心地よく感じます。
風の役割は汚れた空気を外に出して、新鮮な空気を取り込んで循環させることです。
では、風通しが良い部屋とは。
2面の窓があって、それが対面していること。
風が一方通行に流れることが条件です。
昨今の住宅事情ではなかなか難しい…?
風通しが悪い部屋には
風通しが悪い部屋で、観葉植物を置く場合、お勧めなのがサーキュレーターです。
部屋の換気にとても便利なアイテムです。
サーキュレーターを稼動させて、さらに換気扇をつけて1日10分間は換気することをお勧めします。
部屋全体の空気を動かすことはもちろん、葉に向かってそよかぜのようなやさしい風を当ててあげると、葉の蒸散の促進に効果的ですよ。
まとめ
部屋の日当たりや風通しが悪くても、観葉植物が喜ぶ環境を用意できること、お分かり頂けたかと思います。
屋内ならではの「水・光・風」の3大要素、上手に取り入れてくださいね。
観葉植物が美しく元気な姿で応えてくれますよ。