観葉植物の冬管理 基本のキ 〈管理・枯れる原因編〉

寒い時期の管理と枯れる原因について

急に寒くなってもう冬では!?となってます。

焦って外の植物を室内に取り込みました。。

(場所空けておいてよかった〜)

ということで、前回の〈準備編〉に続き、〈管理・枯れる原因編〉です。

冬のご相談は本当に多いのですが、ほとんどパターンが決まっているので、そうならないためにも是非事前に冬の管理や起こり得ることは知っていただきたいところです・・・。

フィカス

 

枯らさずに冬を越すポイント

冬は気温が下がり、冬型多肉以外の植物は成長を止めますので、それに合わせてお世話が変わります。

人や動物と同じで、季節に合わせた管理が大切です。

 

冬でも観葉植物を枯らさずに冬を越すポイントはこちら

  • 植物の耐寒温度を把握する
  • 水やりの頻度に気をつける。やりすぎはNG
  • 植え替えをしたり、肥料を与えない。
  • 乾燥に気をつける。葉水で対策。
  • 室温の保てる場所に置く。
  • 明るく風通しの良い環境で管理。

下2つに関しては〈準備編〉でお話しましたね!

 

植物の耐寒温度を把握する

観葉植物の多くは熱帯が原産なので、寒さに弱いものがほとんど。

自分のお部屋にある植物が何度くらいまで寒さに耐えられるか、知っていますか?

今年はじめて冬を迎える子ならなおさら。

インターネットにもたくさん情報が出ていますが、わからなかったらお気軽に聞いてくださいね。

ご相談されるときに名前しらない。。という方がいらっしゃいますが、生き物ですので名前くらいは覚えてあげてほしいです!(知らないと相談も難しい;;)

たくさん知ってあげて、お互い生活しやすい空間をつくりましょう。

 

水やりの頻度に気をつける。やりすぎはNG

人も冬は喉が乾きにくくなりますよね?動物は冬眠したりします。

そんな感じで植物も暖かい時期に成長するものは、冬には動きが鈍くなるので、水や栄養をたくさん必要としません

土も気温が下がると乾きにくくなるので、それまでと同じようにお水やりをしないようにしましょう。

土がなかまでしっかりと乾いてからなので、思っているより数日待ってみてください。

焦って水やりはする必要はないので、とにかくちゃんと乾かしてくださいね。

 

また、水やりのタイミングも晴れた日の午前中などがよいですね。

夜に水をやると水を含んだ土が冷えて、根が痛む原因になります。

受け皿に溜まった水もそのままにせず捨てるようにしてください。

水道水からでるキンキンの冷たい水もNG

触ってみてヒヤッとしないくらいの水温にしてください。

 

植え替えをしたり、肥料を与えない。

上の水やりの注意点でも述べましたが、肥料は冬の間はあまり必要としません

施肥は1ヶ月くらいの間をあけて少量にするか、そもそもしなくても問題ありません。

また、植え替えもNGです。

じっとしていたいとき、動き回る元気のないときにしんどいことしたくないですよね?

そっとしておいてあげてください。根が傷んだり、ストレスで弱る原因となります。

どうしてもの時は、根は触らず「移し替え」の植え替えにしましょう。

 

乾燥に気をつける。葉水で対策。

冬は乾燥しますよね。特に暖房器具を使うとかなり乾燥します。

加湿器を使われている方もいらっしゃるかもしれませんが、観葉植物の多くも乾燥を苦手とします。

(サボテンとか多肉は別ですが)

乾燥すると水分が失われて葉が傷んだりすることもありますので、「葉水」をしっかり行いましょう。

お部屋が暖かいと発生しやすくなる ハダニなどの対策にもなります。

水やりした方がいいのかな?というときは、葉水で補って様子をみる方法もあります。

エアコンの風は直接当たらないように注意してください。

 

 

よくあるご相談&対策!

毎年よくあるご相談をまとめました。

Q.葉が黄色くなって落葉する

寒さにあたっているか、夜間との温度差が激しいことによるストレス。

もしくは乾燥しすぎ、水が多すぎて根腐れ、などが考えられます。

根腐れ以外は改善すれば良いのですが、根腐れは冬の寒い時期なので、まだ可能性があるとしても環境をしっかり整えないと枯れる可能性が高いです。

たまに枯れてるやん!という状態になってからご相談されることがあるのですが、この方法で生きてるかどうかチェックできます。

・枝を切る、皮を削いで、断面が湿っているかどうか

・枝に弾力がありしなるか

・根が黒くなっていないか

先端からだいたい枯れていくので、徐々に切り落としていくと生きている範囲がわかります。

生きていれば休眠状態として管理するか、あたたかい時期と同じような環境を作り、葉を出させるようにします。

 

●落葉だけして、休眠状態に入った場合の対策

水は暖かくなるまでほぼ断水します。

葉がないということは落葉樹と同じように、エネルギーを使わないようにしているのです。

様子をみつつ、暖かくなって、葉が開きだしたら水やりを徐々に再開しましょう。

 

Q土が乾かないので水やりをしていいのかわからない

気温が低い、日当たりが悪い、風通しが悪いなどの環境になっています。

もしくは根が腐っていて水を吸い上げなくなっている。。

乾きが遅いと夜間に根が冷えて腐る原因になりますし、とにかくいいことがありません。

環境を見直して、対策するようにしてください。

乾かないうちは水やりはしないようにしてください。

 

Q葉っぱに虫のようなものがついている

冬とはいえ、室内が暖かければハダニ・カイガラムシなどの害虫が発生しやすくなります。

とくに乾燥しているのでなおさら。

発生したらシャワーで洗い流す、歯ブラシやペーパーなどで拭い取る、などの方法で駆除してください。

一度発生すると繰り返しやすいので、環境を見直して、日々チェックすること

お薬を使用する場合も駆除してから使ってくださいね。

お部屋の角や家具と壁の間のような、風通しの悪い場所は要注意。

 

まとめ

冬は日本で観葉植物を育てるには厳しい季節です。

暖かければ特に気を使うことってそんなに多くないのですが、冬は「観葉植物とは!?」みたいな、どんな性質で私たちが何をしてあげないといけないのかが理解できていないと難しいかもしれません。

でも少しずつ理解してあげれば、そう難しいことはないんです。

むしろ暖かい時期にトラブルがあったり、何かイレギュラーなことがあったときに対処しやすくなる。

植物によって好む環境も性質なども異なりますが、楽しく植物と暮らせるように私たちもお手伝いさせていただきます^^

アプリから無料で相談できますので、ぜひご活用ください。