葉が黄色に!残す?切る?視覚と感触の判断で観葉植物を救う
大事に飾っている観葉植物。
きちんとお手入れをしているのに、葉が黄色くなってきた…
黄色い葉って枯れているの?…
原因を調べて気付くのが「葉の色だけで枯れている」と決めつけてはいけないということ。
そこで今回はコトハの谷奥代表が「黄色い葉の扱い方」について解説します。
枯れているかどうかの判断の仕方
そもそも黄色い葉で悩んだ理由は、枯れているのか紅葉なのか判断が出来なかったから
でした。
そこで「植物が枯れる判断の仕方」のリサーチをしていると、特にコレ!という基準が
ないことにも驚かされ…。
枯れる原因は明らかなのに。
屋内で植物を育てたり、部屋に飾る経験がなかったという初心者さんをはじめ、観葉植物に関心のある方たちでも、黄色の葉のことで一度は悩むでしょう。
どこかで観葉植物の葉っぱは緑だったら元気、と思っている節がある。
変色に戸惑い、残すか切り落とすかどうすべきか。
ここからは、植物の専門家、コトハの谷奥代表に葉の色と状態について伺いました。
枯れていないのに葉が黄色くなるのはなぜ?
結論から言うと、植物が枯れた状態とは、色だけで明確に判断できません。
秋のイチョウの木を思い出してください。
秋が深まると緑の葉が黄色くなり やがて散ってしまいます。
が、また春には新芽を出します!
イチョウの木は枯れていますか?
緑色に見えるのはおなじみの成分
まず、観葉植物が緑色に見えるのは、葉に含まれるクロロフィル(葉緑素)がもとに
なっています。
また葉にはカロチノイドも存在し、それによって肉眼では黄色からオレンジ色に見えます。
ある調査によると、季節の変化で葉のクロロフィルが褪色すると、カロチノイドの色が
発揮され黄色くなるそうです。
それが「黄葉」と呼ばれるものです。
(写真:コトハ 谷奥代表)
植物の色の捉え方は主に2つ
植物の葉の色についてポイントは次の2つ。
●季節によって変化する色素の働き
●視覚による色の見え方で黄色を認識している
ということになります。
また葉の色が黄色くなるのには様々な原因があります。
例えば、温度が10度以下になる場所であれば、落葉樹(もみじ)などと同じように、
寒い冬を乗り切るために冬眠状態に入ります。
そこで葉は黄色くなり、やがて自然に落ちてしまいます。
がこの落ち葉は心配ありません。
枯れるとは乾燥して生気がない状態
「観葉植物が枯れる原因には、水やり・光の当て方・風の当て方の不適切がよく挙げ
られています。
この3つそれぞれが不適切だった場合、何が起こるか…
それは乾燥です。
●水やりの水が足りなければ乾燥する。
●太陽の光に当てすぎれば葉焼けして乾燥する。
●エアコンの風で乾燥する。
観葉植物の葉がパサパサして水分が感じられない…
見た目と指先でしっかり判断しましょう。
葉が黄色くて乾燥していたら、それは枯れている。
枯れた部分は剪定ばさみで丁寧にカットしましょう。
まとめ
毎日、葉の状態を観察していると、色の変化に気付きます。植物がもつ色の特徴を捉えることが出来ると、お手入れもしやすくなって、長くお付き合いできるきっかけになるはずです。
枯れているのかそうでないのかの判断を、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。