根詰まりが根腐れへ進行?土台も葉先も潤す観葉植物のお手入れ
大切にしている観葉植物が枯れた!調べるとよく出てくるのが「根腐れ」。
その言葉通り「根が腐ること」で、植物の病気を意味します。
コトハの谷奥代表は「『大地に根を張る』という言葉通り根がしっかりしている、つまり植物は健康で丈夫ということです。」とアドバイス。
今回は 「葉の枯れ具合と根腐れ対策」について、ご紹介いたします。
土と根の状態をしっかり把握しよう
お花屋さんやインテリアショップで見つけた観葉植物。
植木鉢に入っているので、購入したらそのまま部屋に飾ったり、プレゼントにも喜ばれます。
一度手にしたら、ご縁があると思って長くお付き合いしてくださいね。
そのためにまず知っておくべきことは、土の中の根の状態を常に意識することです。
当然ながら鉢の中は見ることができません。
そのため基本的な知識を身に着けておく必要があります。
例えば植物の葉は、根の状態のバロメーターになります。
葉が枯れていたら、土の状態、根の状態に問題がある、という風に。
まずは根の基本について理解しましょう。
根のつくりと働き
詳しく知る必要はないのですが、イメージしやすくなるので念のため。
根のつくりは2タイプで、
●主根と側根:真ん中の太い根が主根。主根の側面に細い根が側根。
●ひげ根 :細い根がひげのように生えている。 根は、土の中の水分、栄養分を吸い
上げたり、植物の体を支える働きをしている。
吸い上げる働きは 主根、側根、そしてひげ根のそれぞれの先に「根毛」という、ふわふわの細かい毛のようなものが生えています。
根毛があることで土との接点が増えるので、水分や栄養分が吸収しやすくなっています。
根の先には分裂組織があって、細胞分裂を繰り返して成長、伸びていきます。
専門的ですが、観葉植物が元気で美しさを保っているのは、繊細なパーツの働きにあることを知ると、土の中と根に注目して関心が高まりますよね。
根腐れの原因とは
植物の根の基本的なつくりと働きがわかったら、本題の「根腐れ」です。
根腐れの原因を次に挙げてみました。
●水やりが間違っている
●土が乾燥して固くなっている
●鉢の水はけが悪い
●根が鉢内いっぱいに伸びている
鉢内の土の状態に問題が生じて水はけが悪くなり根が腐ってしまいます。
さらに植物生命を脅かすことに!
そこで次のことを肝に銘じておきましょう。
これって根腐れ?
では、根腐れとはどんな状態なのか、植物の特徴をご紹介します。
●土に水がなかなかしみこまない
●葉が乾燥し、黄色、茶色に変色
●植物の葉、根が元気がない
●茎や根にしなやかさがなく柔らかい
●悪臭(アンモニア臭)がする
1つでも当てはまったら根腐れの可能性大です。
土の中には酸素が必要
植物の根は、土の中で呼吸をしています。
土の隙間にある空気から酸素を取り込んでいます。
水やりで水をあげすぎると呼吸しづらくなります。
土が硬ければ酸素の隙間が増えるものの、水が浸透しない。
水はけが悪ければ、水やりの古い水が残って不衛生。
よって菌の発生の原因に。
土の中の状態は常に快適に整えることが大事だということ、納得頂けると思います。
根腐れ。それは根が腐る前に水が腐るので、根が腐るのです。
根腐れが心配な時の対処法
根腐れの疑いがある場合、対処法は「植え替え」がお勧めです。
植え替えは、鉢から植物と土を取り出します。
根腐れした根や対処は手軽にできることではなく、専用の道具など準備が必要です。
(写真:コトハで開催されたデモンストレーション)
まとめ
小さな観葉植物でも成長するとどんどん根を伸ばします。
鉢の中のことに目を向けて、土と根、葉の観察とお手入れをしっかり行いましょう。