沖縄研修旅行記 2日目 2件目

沖縄研修旅行にいきました

1/10-12

スタッフ全員で沖縄へ研修旅行にいってきました。
いつもお世話になっている生産者さんのところを回り、どんな想いでどのように観葉植物をつくっているのかお話を伺い、目でみて五感で感じ、いろいろなことを学びました。

 

沖縄研修旅行記 2日目 2件目

こちらの生産者さんとは前日に交流会でお話させていただき、たくさんのこだわりを教えていただきました。

生産地はのんびり穏やかなエリア、なだらかな山が周りにあります。

 

コンシンネやコンパクタ、ドラセナが多い印象です。

まさにドラセナ畑。

なんとこちらの生産者さんは、鉢上げ(畑から掘り起こして鉢にいれる)の際に土を全て洗い流して、こだわった土で植え直していらっしゃるそう。
そうすることでお客様の元に届いても余計な虫や雑菌などが入りにくくなるし、鉢上げ後の生育もよくなるそうです。

これはかなり技術のいることで、土を入れ替えた後の水のやり方、管理もかなりこだわって(というか知り尽くして)やっていらっしゃいました。

 

 

15年間、毎日気温や天候など、チェックして記録しているそうです。
そうすることで、枯れてしまったときに環境の条件がどうだったかを見直して次に活かせるとのこと。

生き物だけど、生き物というよりは物理的に考える。動物とは違う、とおっしゃられていたのが印象的です。

 

 

形を作るのも職人のような仕事です。

 

 

立派なへご。

 

 

ヘゴも出荷前に商品として美しくするためにバランスを見て、葉の向きや角度を調整するために陽の方向を考えて調整されていました。

 

 

ずっとにこにこ、テレビ番組できるんちゃうかというレベルでお話上手。
しかも関西人に負けないくらいおもしろい。。。

 

 

ハウスの隣に実がなっていたシークワーサーをつまみぐい。

 

 

ドラセナ・コンパクタの綴化。
たくさん育てていると、その中にいくつか発生するそう。

 

 

 

 

車で少し移動して、いつも山採りをしにいくスポットへ案内していただきました。

※山採りは私有地の山で行なっています。自然のものをいただく、という気持ちで生態系に影響のないように気をつけています。禁止されている場所や植物は多いので、詳しい知識のない方は行わないようにしてください。

 

山の植物たちのことをたくさん教えてくださり、まるで猿のように山のなかをひょいひょいと高いところでも駆け上がっていました。
沖縄の怖いものといえばハブですが、一度ハブに噛まれて死にかけたというエピソードも・・・

 

 

とっても大きなリュウビンタイ。
わたしたちが普段みている姿とは異なり、たくましさや美しさが別格。

他にもよく知っている植物たちがひっそりと、力強く根を張って生きていました。

私有地のため人は滅多に入らず、道にも小さなシダがたくさん生えています。

普段は見ることのない自然での姿は、植物がなぜそのような姿形になったのか、なぜそのような名前がつけられたのか、どんな場所・環境を好むのか。。

それを知ることでより植物の面白さを感じ、観葉植物との付き合い方を考えることができました。

 

 

 

今回の生産者さんとはしっかりお話をする時間もいただけたことで、かなり濃いお話ができ、とっても勉強になりました。

ドン底を経験したことからひたすら植物と向き合って経験と研究を積まれて、まさに命がけで観葉植物をつくられています。

そんな想いが植物を迎えられた皆さんにも少しでも届けば嬉しいです。

貴重なお話と体験をありがとうございました!

 

最後は番外編。生産者さんではなく愛好家さんのところに行きました。

 

photo : @comchan_h
text : 高柳