夏のダメージを秋冬に持ち越さない!観葉植物のメンテナンス

観葉植物といえば窓際に飾るとかわいい小さなものから、リビングに置くとおしゃれなインテリアになる大きなものまで種類もサイズも豊富。
部屋に置いたらそのまま、というわけにいかないのはわかるけど…
では購入してからいつ何をすればいいの? 
その声にコトハの谷奥代表は「メンテナンス」が悩み解消法とアドバイス。
そこで今回は「観葉植物のメンテナンスのポイント」をご紹介いたします。

 

メンテナンスを管理チェックと捉えてみる

 

メンテナンス。
そう聞くと、状態を整えてよくするための作業、を思い浮かべませんか?
自動車だったり、お肌もそう。
スキンケアを見直して化粧品を変えたり、エステや美容クリニックの施術で、よりよい状態を求めたり。
そこで観葉植物のメンテナンスを、「今までの管理方法をチェックする」と捉えてください。
その方法は次の通りです。

 

チェック①:置き場所 /今の置いている場所の、明るさ、風の動き、湿度  

チェック②:葉の状態 /購入時から葉の色、元気度は同じか?           

チェック③:病害虫 /葉の裏、葉のシミ、幹に何かついていないか?  

チェック④:根、土の状態 /鉢底から根が出ていないか?土の硬さは?       

 

いかがですか?
チェックを記録するためのノートを、用意することをお勧めします。
目で見て、触って気付いたことを書いておく。
読み返すと、観葉植物の状態を把握しやすくなりますよ。

 

セルフメンテナンスのポイント

 

屋内の観葉植物のメンテナンスには、ご自身で行うセルフと、業者などプロが行う、
2つの方法があります。
こちらではご自宅用の観葉植物で役立つ、セルフメンテナンスについて取り上げます。
まず観葉植物のメンテナンスとは、葉や茎、根、幹、枝など植物の体が健やかな状態を維持するために、観察・不調な部分を改善・快適な環境に整えることです。

意味と目的をしっかり把握することが、実演の時に効果を発揮します。
また、観葉植物のメンテナンスにはいくつかの作業があります。
その作業が適切に行われるためには、適切な時期が重要です。
最初にいくつかの作業、次に時期をご紹介します。

 

メンテナンス作業を1つ1つ確認

 

観葉植物のメンテナンスに取り入れるべき作業はこちら。

 

●置き場を変える

●水やりをする

●植え替えをする

●剪定をする

●肥料を与える

 

置き場を変えるのは良くないんじゃない?…
水やりも剪定もしてるけど…
という声も出てきそうな、基本的な作業ですよね。
しかしそれには適した時期があるのです。

 

四季による生育のオンとオフ

 

観葉植物は、「光合成・呼吸・蒸散」の働きによって成長や生育しています。
ここまではよく知られていることですが、注目すべきは、生育は一年の中でオンとオフの時期あります。

 

●11月から4月:生育停滞期

●5月から10月:生育期

わかりやすく月と四季で見てみると

1月・2月・3月・4月(冬から春):生育停滞期
5月・6月・7月・8月・9月・10月( 初夏から晩秋):生育期
11月・12月(冬):生育停滞期

 

植物は気温の上昇にともなって、生育が活発になることがわかりますね。
メンテナンスの作業は生育停滞期は控えめに、生育期にしっかり行うことが適切です。

特に水やりは当たり前の作業で、適切に行われていないこともあるので、見直すためにメンテナンスに入っています。

コトハの店頭では、谷奥代表やスタッフが経験を重ねて、時期に合わせてメンテナンスをアドバイスしてくれます。

 

水やりの水温は通年15℃が目安

 

ではマンネリな作業になりがちな「水やり」を、メンテナンスで見ていきましょう。
上記の生育期生育停滞期の時期を見てください。
3月の水やりのポイントは…
3月は三寒四温というように気温差が大きい時期。
気温の変化は植物の状態も不安定になりやすく、乾燥と冷えは大敵です。

水やりでは冷たい水を与えないこと。
ちなみに夏は生育期ですが、暑さで水やりの水が熱くなり、土が湿って蒸れやすく、バクテリアの繁殖が懸念されます。
通年、水やりの水温は15℃を目安にしましょう。
葉の状態、土の状態の乾燥を常にチェックして水分補給すること。
それが観葉植物の生育を促す秘訣です。

 

 

夏のダメージを秋冬に引きずらない

 

日本には四季があり、季節の変わり目は特に気温や湿度の変化が大きく生じます。
メンテナンスは安定した時期に行うことが、観葉植物の負担を減らし、快適な環境に整えることができます。

この十数年、日本は8月を過ぎても高温が続き、秋になって気温が下がっても観葉植物は
夏のダメージを引きずる、そう考えます。
これは人間の身体やお肌ががそうであることが、理由の一つです。
そのまま冬を迎えれば低湿度で空気は乾燥し、調子は悪化していく。
であればメンテナンス次第で悪化を防げるはず。
もしみなさんの観葉植物の根が不調を起こしていても、メンテナンスをすることで復活できることもよくあります。

 

 

実際に作業する前に、なぜメンテナンスをするのか、目的は何かを理解しておきましょう。
いつどんな作業をしたのか。
ノートに記入しておくと変化がわかるのでお勧めですよ。

 

まとめ

観葉植物のメンテナンスは、手にしてから定期的に行う作業です。なぜするのか、目的は何かを理解し時期を見て行うと、きっと観葉植物は喜びますよ。

京都 植物専門店COTOHA